伊藤蘭の弔辞全文 「笑顔を、勇気を忘れない」

[ 2011年4月26日 06:00 ]

田中好子さんの遺影の前で弔辞を読む伊藤蘭

 スーさん、あなたが旅立つとき、一人で寂しくないように、美樹さんと一緒にあなたの名前を何度も呼びました。私たちの声はちゃんと届いていましたか?時間がたつほどに、大切な人を亡くした悲しさ、寂しさがこみ上げてきて、私たちはとても困惑しています。

 お互いにまだ幼い中学生の時に出会い、キャンディーズで喜びも苦しみも共に分かち合い、素晴らしい青春時代を過ごすことができました。スーさんはいつも春のように優しいほほ笑みで、私たちを包み、なごませてくれました。その後も、女優としての活動は言うまでもなく、いい仕事をたくさんして、多くの人に感動を与えてくれました。

 体のことを打ち明けられたときは、「なぜスーさんが」と悔しい気持ちでいっぱいでした。本当はつらいはずなのに、いつも3人で会う時は「笑うことが一番の薬なのよ」と言って、明るく楽しい時間を過ごし、反対に私たちの方が励まされていたような気がします。

 3人の中では一番年下で甘えん坊だったスーさんが、いつの間にか強く、頼もしく、心豊かな女性になっていたことに驚かされました。お見舞いに行った時も、体調が思わしくないのにもかかわらず、私たちを気遣い、いつものようにユーモアを忘れない、本当に可愛いスーさんでしたね。

 愛情いっぱいのご主人(小達)一雄さんや、スーさんが一番気にかけていたお父さん、お姉さん、そのご家族、いつもそばに寄り添っていたマネジャーの丸尾さんのお気持ちを思うと、とても胸が痛みます。

 私たちはみんな、大好きなあなたの笑顔を、そして最後まで病気と闘い、立派に生き抜いたその勇気を決して忘れることはありません。それを支えになんとか頑張って生きていかなければ、と自分に言い聞かせています。どうぞ私たちのことを見守っていてくださいね。

 ただ、もう一度だけでいいから3人で会いたかったです。約束していたのに果たされなかったのが残念でなりません。だから、今はまださよならは言わずにおきますね。いつか会えるときまでもう少しだけ待っていてね。これからは、今までの心配や不安から解き放たれて、どうかゆっくり休んでほしいと思います。

 美樹さんと私にとって、いつまでも特別な存在のスーさん。心から感謝しています。ありがとう、スーさん。ずっとずっと愛しています。

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