「応援し、祈り続ける」渡辺謙が被災地訪問

[ 2011年4月14日 21:27 ]

 米ハリウッドでも活躍する俳優渡辺謙(51)が14日、東日本大震災で被災した宮城県石巻市を訪問。地元コミュニティーFMのラジオ放送に亀山紘市長と出演し「僕たちにできるのは寄り添うこと。応援し続け、祈り続けます」と被災者に語り掛けた。

 市役所内のスタジオで渡辺が「(被災者の)手を握って背中をさすり、一緒に涙を流したときに、きょう来たことは間違いではなかったと感じた」と話すと、亀山市長は「被災の爪痕に震えている被災者を抱き締めるような役割を果たしていただいている」と感謝を述べた。

 渡辺は震災直後から、俳優仲間らと被災地を支援するサイトを立ち上げ、メッセージを発信。14日は石巻市や女川町の避難所を訪れ、メッセージ映像とDVDプレーヤー、支援物資などを届けたという。

 放送後、渡辺は主演したNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」に触れ、「東北は僕を大きくしてくれたところで、被災はひとごとではない。励ますなんてできないが、一歩でも前に行く気持ちを一緒に感じられたかと思う」と感想を話した。

続きを表示

2011年4月14日のニュース