カンヌ映画祭に三池、河瀬両監督が出品

[ 2011年4月14日 19:51 ]

 5月11日にフランス南部で開幕する第64回カンヌ国際映画祭で、最高賞「パルムドール」などを競うコンペティション部門に、日本から三池崇史監督の「一命」と河瀬直美監督の「朱花の月」が出品されることが決まった。映画祭事務局が14日発表した。

 「一命」は、武家社会に立ち向かった2人の侍の生きざまを描いた時代劇。3D作品で、市川海老蔵や瑛太らが出演している。配給の松竹によると、同映画祭のコンペ部門で3D作品の上映は初めてという。

 「朱花の月」は、奈良県の飛鳥地方を舞台にした人間ドラマ。河瀬監督は同映画祭で、1997年に「萌の朱雀」が新人賞「カメラドール」、2007年に「殯の森」が最高賞に次ぐ審査員特別大賞「グランプリ」をそれぞれ受賞している。

 コンペ部門には、スペインのペドロ・アルモドバル監督やベルギーのダルデンヌ兄弟が監督した新作などが入った。審査委員長は米俳優ロバート・デニーロ。

 コンペとは別の「ある視点」部門に、加瀬亮さん出演の米映画「永遠の僕たち」(ガス・バン・サント監督)と、漫画家辰巳ヨシヒロさんの「劇画漂流」を基にしたアニメ「TATSUMI」(エリック・クー監督)も出品された。映画祭は5月22日まで。(共同)

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2011年4月14日のニュース