「もしかしたらあったかも」海老蔵も加害行為か

[ 2010年12月29日 06:00 ]

会見で深澤弁護士(左)と話す市川海老蔵

 【海老蔵、示談成立】事件当日、海老蔵にも加害行為があった可能性があることを28日、海老蔵の代理人の深澤弁護士が会見で明らかにした。

 7日の退院直後の会見では、元リーダー(29)に対する加害行為を「そのようなことは一切ございません」と強調していた海老蔵。それがこの日の会見では「もしかしたらそういうことがあったかもしれません」と一転し、加害行為をしていた可能性を初めて認めた。
 深澤弁護士によると、検察から、海老蔵の加害行為について「認定でき得る」との説明を受けたという。その中で検察は「頭が当たったか、何らかの行動を(元リーダーに)した可能性が高く、このことについて先方の血痕の存在もある。伊藤リオン、元リーダー、後輩の2人および店員たちの話からも認定でき得る」と指摘した。
 深澤弁護士は会見で、双方が「元リーダーがこの酒席で負傷した」ことを認めた上で「今後元リーダーが被害届を提出せず、誰にも損害賠償を請求しないことで合意した」と明らかにした。
 海老蔵はいまも加害行為について「していないという認識は変わらない」と主張しているものの、深澤弁護士は検察の事実認定などから法廷で否認を通すことは困難で、公判を維持することができないと判断し示談を選択した。海老蔵の心が揺れていた中、深澤弁護士の判断で「示談」を強く勧めたという。
 海老蔵は会見で、元リーダーへの「ひどい態度があった」ことも認めたが、詳細になると「灰皿テキーラ?記憶にありません。ただ、酔っぱらった方にお水を飲ませたことはあった」と説明するにとどまった。
 一方、海老蔵から暴行を受けたと主張していた元リーダーは、警視庁の任意の聴取に「酔って介抱された際、海老蔵さんが乱暴な態度をとった。ただ、殴られるなど明確な暴力は受けていない」と説明。示談が成立したためか、こちらも今までの主張からの変化が見られた。

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