植村花菜 地元凱旋!おばあちゃんに「紅白」報告

[ 2010年12月3日 06:00 ]

紅白初出場の喜びを地元関西のファンに報告した植村花菜

 約10分の大作曲「トイレの神様」で話題の歌手植村花菜(27)が2日、NHK紅白歌合戦初出場決定後初となる地元関西での凱旋ライブを大阪・梅田のシアター・ドラマシティで行った。観客約900人と「紅白出場やったあ!」と万歳三唱。前日の1日には兵庫県川西市の実家に帰り、歌に出てくる亡き祖母の遺影に報告した。同曲をめぐっては、新たにドキュメンタリーの制作やドラマ化も決まった。

 3曲を歌い終えた最初のトークで、観客から「紅白おめでとう」の声援が飛んだ。関西のファンにとっても待ちに待った知らせ。植村は満面の笑みを浮かべ「やったあ!」と右拳を突き上げて喜びを爆発。観客からは「バンザイ!」の声が飛び、会場中の人が両手を高く上げて万歳三唱。思わぬ祝福のサプライズに「子供のころからあこがれていた大きな舞台。緊張すると思いますが、いつも通りの自分らしい精神状態で本番に臨みたい」と話した。
 前日は大阪との県境にある川西市の実家へ帰り、4年前に他界した祖母、和嘉さんの仏壇に手を合わせて報告。「おばあちゃん紅白が決まったよ。自分らしく歌えるよう見守ってね」と語り掛けた。4日は墓参する予定。
 「トイレの神様」は着うたのダウンロードランキングで3カ月ぶりにトップ10入り(現在4位)するなど早くも“紅白効果”が出ている状況。来年1月4日にはそんな植村の姿を描いたドキュメンタリー番組、同5日には岩下志麻(69)と北乃きい(19)主演でドラマ化され、いずれもTBS系で放送される。
 スタッフから紅白の知らせを聞いた時、最初に報告したのは母親の洋子さん。「夢のよう。ところで本番は見に行けるの?」と聞かれたという。昨年の大みそかは同じNHKの敷地内でラジオに生出演していた植村。家族と天国の祖母に見守られながら、1曲としては紅白史上最長のステージを務める。

 ◆トイレの神様 もともとは3月に発売されたミニアルバムの収録曲。植村の体験をもとにトイレを通した祖母とのきずなを歌い、NHKがBS2「ウエンズデーJ☆POP」でフルサイズで紹介。その後、ラジオ番組などで「泣ける曲」として何度も取り上げられ、NHK「SONGS」で特集。先月12日にはNHK総合「特報首都圏」で同曲が教育現場などに活用される様子が社会現象として取り上げられた。歌をもとにしたノンフィクション小説は13万部、絵本も約5万部、紅白出場のタイミングで発売されたシングルCDは1週間で8万枚セールス。

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2010年12月3日のニュース