海老蔵が被害届提出、警視庁捜査1課が担当

[ 2010年11月29日 06:00 ]

海老蔵宅には京都・南座の歌舞伎公演「吉例顔見世興行」に出演するため送っていた荷物が送り戻された

 顔などを殴られ重傷を負った歌舞伎俳優の市川海老蔵(32)が28日、警視庁に被害届を提出したことが捜査関係者への取材で分かった。

 海老蔵はこの日も警視庁による事情聴取を受けており、その際、被害届を提出し受理されたようだ。同庁は届け出を受け、傷害容疑で捜査。事件現場となった東京・西麻布の飲食店ビルで、11階の外階段から下に海老蔵のものとみられる複数の血痕を確認しており、ビル内の飲食店関係者からも事情を聴く方針。血痕についてはDNA型鑑定を進める。
 同庁は被害者が著名人で社会的影響が大きいことなどから、捜査1課に担当させる方針を固めた。海老蔵が酔いつぶれた男性に因縁をつけたためトラブルになった可能性もあり、殴った男の特定を急いでいる。
 海老蔵は24日深夜から25日未明にかけ、東京・西麻布の飲食店ビルで飲酒していた時に暴行を受け、左ほお骨にひびが入るなど全治4週間の重傷を負い、都内の病院に入院中。29日に顔面整復手術を受ける。26日に父親の市川団十郎(64)と面会した時に被害届提出の意思を確認し、団十郎は「当然出すべきだ」と話していた。
 関係者によると、海老蔵は28日、事情聴取に対し「店の中で知人の知り合いとトラブルになったので逃げ出したが、追いかけられて店の外で殴られた。(トラブルになった店が)何階の店か分からない」などと新たに話しているといい、携帯電話がなくなっていたことも分かった。
 この日、都内の海老蔵の自宅には、京都・南座の歌舞伎公演「吉例顔見世興行」に出演するため送っていたスーツケース3個などの荷物が送り戻された。一方、父親の団十郎は京都・祇園甲部歌舞練場で行われた公演に出演した。

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2010年11月29日のニュース