1曲だけの約束だったシルヴィアさん「芸能界になじめるか心配したほど」

[ 2010年11月29日 06:00 ]

死去したシルヴィアさん

 「ロス・インディオス&シルヴィア」の元ボーカルで歌手のシルヴィア(本名松田理恵子=まつだ・りえこ)さんが28日午後、東京都港区の北里研究所病院で死去した。52歳だった。

 79年に歌手で俳優の佐川満男(70)が大阪で経営するクラブ「ルーマハウス」で歌っていたところをスカウトされ芸能界入り。「1曲だけ」の約束でロス・インディオスに初の女性ボーカルとして参加。同年、自身のデビュー曲となった「別れても好きな人」がミリオンセールスを記録した。

 日本人離れしたエキゾチックな顔立ちで人気を集め、一躍スターとなったが、当時を知る関係者は「シャイな人柄で人見知りするところもあった。華やかな芸能界にうまくなじめるのかと心配したほどだった」と振り返った。翌80年からはNHK紅白歌合戦に4年連続で出場した。

 82年には菅原洋一(77)とデュエットした「アマン」も人気を集め、デュエットの女王と評された。83年にソロ歌手として独り立ち。以降はコンサートやテレビ番組など多方面で活躍。近年は自作のご当地ソングを歌うなど、自主製作で音楽活動を続けていた。

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2010年11月29日のニュース