「別れても好きな人」のシルビアさん死去

[ 2010年11月29日 01:02 ]

肺がんのため亡くなった歌手のシルビアさん

 「別れても好きな人」などのヒット曲で知られる元ロス・インディオス&シルビアの歌手・シルビア(本名松田理恵子=まつだ・りえこ)さんが、28日午後、都内の病院で亡くなった。大阪府出身。52歳だった。昨年から、肺がんを患いながらも隠して仕事を続けていた。昨年、体調を崩して検査を受けたところ肺がんと診断され、転移も見られて手術が困難な状態に陥っていたという。

 仕事を続けながら闘病。前夫との間の長男がぴったりと付き添い、その看護ぶりは医療スタッフも感心するほどだったというが、急変し帰らぬ人となってしまった。

 シルビアさんは、1979年ロス・インディオスの初代女性ボーカリストとして加入。背が高い上品なルックスと、滑らかな歌声が特徴だった。その年リリースされた「別れても好きな人」はミリオン・セらーの大ヒットとなった。さらに菅原洋一とデュエットした「アマン」も名曲で、2曲ともカラオケのデュエット・ソングの定番として愛唱された。

 “ロスイン”には3年余在籍し、1983年に独立。以後はソロ・ボーカリストとして活動を続けた。2007年には徳間ジャパンから「東京の男が好きなんか」を発売。今年1月から止まっているブログでは「ご当地ソングを作ろう!」という音楽活動に取り組むとつづり、意欲を見せていたが、体調を崩し闘病を続けていた。

 大阪出身で、二十歳前後はバレーボールの実業団選手としても活躍したが、歌手・佐川満男、作曲家・中村泰士氏らの師事していたところを先ごろ亡くなった小沢音楽事務所・小沢惇社長にスカウトされ“ロスイン”入りした。

 私生活では、海釣りが趣味で、音楽業界の技術者と一時は結婚生活を送り、一児をもうけたが離婚している。亡くなった俳優・森繁久弥さんが珍しくお気に入りの歌手で、デュエットしたこともあった。

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2010年11月29日のニュース