広末涼子の夫キャンドル・ジュン氏 中越地震追悼

[ 2010年10月24日 06:00 ]

<中越地震追悼イベント「SONG OF THE EARTH>壇上であいさつするキャンドル・ジュン氏

 68人が亡くなった新潟県中越地震から6年の23日、県内各地で追悼式典などが開かれ、市民らは犠牲者の冥福を祈った。女優の広末涼子(30)と8日に結婚したキャンドルアーティストのキャンドル・ジュン氏(36)も野外イベント「SONG OF THE EARTH」を主催。参加者から「おめでとう!」と声を掛けられる一幕もあった。

 キャンドル氏は長岡市の川口運動公園特設会場で行われた追悼式典に出席。報道陣の前に姿を見せたのは、9日の結婚発表から初めて。大小250本のキャンドルの炎が生み出す幻想的なステージ上で「自分なりのちっぽけな平和のために火をともしてきました。自分には、ろうそくをともすという役割があり、皆さんにはそれぞれの役割がある。お互いが助け合って喜び合えるのが平和だと思います」と語った。

 黒いジャケットに、穴が開いたジーンズばき。髪の毛を後ろに束ね、右耳にはシカの角でつくられた約20センチのピアス。朝から式典の準備に追われ会場内を奔走していたが、知り合いたちから「(妻の)涼子ちゃんはいないの?」と声をかけられては「いないです」と照れくさそうな笑みを浮かべた。全身のタトゥー、結婚指輪を見せることはなかった。

 長岡市内の生徒たちが「にいがたからみんなえがおに」の文字をキャンドルを使って浮かび上がらせる企画や、キャンドル氏と親交のあるアーティストがライブも披露。6年前、震度7を記録した震源地の川口町(現長岡市川口)は6人が犠牲になっており、地震発生時刻の午後5時56分には1分間の黙とうをささげた。

 ◆キャンドル・ジュン 本名井筒順(いづつ・じゅん)1974年(昭49)1月20日、長野県松本市生まれの36歳。94年にキャンドル制作を開始。音楽イベントの空間演出などで活躍する一方、「キャンドル・オデッセイ」と題した平和活動を継続し被爆地の広島、米ニューヨークのグラウンド・ゼロなどを訪問。

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2010年10月24日のニュース