[ 2010年10月24日 06:00 ]

オーケストラと合唱が大活躍する第3幕、凱旋の場面

 天に魂が昇って行くような敬虔な調べ。もともと1つの魂が男と女の2つに分かれて、この世に存在しているのではないか。だから、男女が1つになって死を迎えるというのは究極のエクスタシーなのかもしれない、などと考えさせられるほどの素晴らしい演奏だったのです。私はアイーダとラダメスの2人の最期は向こう見ずな男性と女性の恋の物語だというのではなく“至上の恋”なのだと受け止め、大いに感動することができたのです。

 終演後、満員の会場からは割れんばかりの拍手とブラボーの歓声がサンティをはじめとする出演者たちに送られていました。

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2010年10月24日のニュース