大沢あかね「ひ孫が最後のおじいちゃん孝行」

[ 2010年10月8日 06:00 ]

 胆のうがんで死去した野球評論家・大沢啓二さんの孫でタレントの大沢あかね(25)は「ひ孫を見せることができたのが、最後のおじいちゃん孝行」とコメント、悲しみに暮れた。先月8日に長女の千花(せんか)ちゃんを出産。その愛らしい顔を大沢さんに見せてあげたのが先月下旬だった。あかねの母真美さんも「ひ孫と会えて凄く喜んでいたのに…」と涙で声を詰まらせた。

 大沢さんが千花ちゃんと会えたのは入院直後の先月下旬。真美さんいわく、大沢さんに「そっくり」というひ孫との対面に感激していたという。「その時はまだ元気で。会えて凄く喜んでいたのに…」と真美さんは涙ながらに振り返った。
 この日早朝に大沢さんの容体が急変したため、みとることはできなかった。「あかねはとてもショックを受けていました。私を気遣ってか“高齢だったし仕方ないよ”とも話しています。ただ、元気だったのでまだ信じられなくて…」と声を震わせた。
 最愛の祖父を失ったあかねもこの日、所属事務所を通じて「結婚し、母になり、これからは私でも何かおじいちゃんの力になれるかなぁと思っていた矢先のことでしたので、残念で悲しくてなりません。ただ一つ、ひ孫を見せることができたのが、最後のおじいちゃん孝行だったと信じたい」と悲しみのコメント。その上で「おじいちゃんは本当に私の心の支えでした。いつも、いつも陰ながら支え、応援してくれていました」と感謝の思いを明かした。
 あかねが2歳の時に真美さんが離婚して以来、大沢さんが2人を公私にわたって支えてきた。8歳からモデルとして活動を始めた孫娘を、芸能事務所やテレビ局関係者に売り込むなどして陰ながらサポート。04年5月の歌手デビューイベントには大沢さんも登場し、あかねがステージ上で感激の涙を流すと、目を真っ赤にしていた。
 あかねが劇団ひとり(33)と結婚する前には3人で会食。孫娘の伴侶となる男の人柄を自ら見極めた上で「よろしく頼むな!」と言って結婚を許可した。ひとりについては最近も周囲に「いい男だ」と話していたといい、この言葉が最愛の孫を託したひとりへの“遺言”となった。

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2010年10月8日のニュース