押尾被告 隠語使う「アミノ酸、ある?」

[ 2010年9月7日 10:57 ]

 合成麻薬MDMAを一緒にのんで死亡した飲食店従業員田中香織さん=当時(30)=を救命しなかったとして保護責任者遺棄致死などの罪に問われ、無罪を主張している元俳優押尾学被告(32)の裁判員裁判で、東京地裁(山口裕之裁判長)は7日、MDMAを被告に渡した罪で服役中の知人の男(32)ら計2人を証人尋問した。

 この日が第3回公判。証言によると、男は事件翌日の昨年8月3日、被告と2人で東京都墨田区内のホテルに一時滞在。被告が田中さんあてに「来たらすぐいる?」と送信していたメールについて「どうしよう」と相談しながら、自分を納得させるように「すぐにおれ自身が欲しいか、ということにするしかないよね」とすり替えたという。
 検察側は「いる?」と尋ねたのはMDMAだったと指摘している。
 尋問に対し、被告からMDMAを隠語で「アミノ酸」と呼んで入手を求められたり、事件当日に被告からの連絡で東京・六本木ヒルズの現場マンションに着くと「体から薬を取り除く薬はないか」と頼まれたりした、と答えた。
 男は、被告がMDMA使用の罪で起訴され保釈中だった昨年10月29日、東京・原宿のマンションに呼び出され、非難されたことも初めて明らかにした。男が警視庁の任意聴取に対し「被告が米国から新種の合成麻薬(TFMPP)を持ち帰った」と供述したのを知って「何であんな話をするんだ。それによって、おれの立場がすごくやばくなった」と言った、としている。

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2010年9月7日のニュース