バイロイト音楽祭 2010~現地リポート

[ 2010年8月21日 06:00 ]

ワーグナー自らが設計にも携わったバイロイト祝祭劇場

 リヒャルト・ワーグナーの作品上演の聖地、バイロイト音楽祭。今年は新プロダクションの「ローエングリン」(アンドリス・ネルソンス指揮、ハンス・ノイエンフェルス演出)のプレミエ(7月25日)で開幕。今月28日までの間、同作と楽劇4作からなる「ニーベルングの指環(リング)」(クリスティアン・ティーレマン指揮、タンクレート・ドルスト演出)、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(セバスティアン・ヴァイグレ指揮、カタリーナ・ワーグナー演出)、「パルジファル」(ダニエレ・ガッティ指揮、シュテファン・ヘアハイム演出)の計4プロダクションがステージにかけられ、世界中から集まったワグネリアンを前に連日、熱のこもった上演が繰り広げられている。

開祖ワーグナーの孫であるウォルフガング前総監督が3月に90歳で亡くなった直後の開催となっただけに「世界で最もチケットが取りにくい」といわれる、この人気音楽祭の今後を占う上でも注目度はさらに増している。そこで今週は速報で今年のバイロイト音楽祭の模様をリポートする。

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2010年8月21日のニュース