つかさん 生前預けた封書に「対馬海峡あたりで散骨を」

[ 2010年7月12日 20:14 ]

つかこうへいさんが生前、残していたコメント

 10日に死去した劇作家つかこうへいさんが生前、知人らにあて残していたコメントの全文を、つかこうへい事務所(東京都北区)が12日、公表した。つかさんが4月ごろ、事務所関係者に預け、死後に開封するよう頼んでいた。

 コメントは1月1日付。「思えば恥の多い人生でございました」と振り返り、自身に信仰する宗教はなく、葬儀やお別れの会は遠慮すると述べている。
 遺骨については「娘に日本と韓国の間、対馬海峡あたりで散骨してもらおうと思っています」と説明。「今までの過分なる御厚意、本当にありがとうございます」と感謝の言葉で結んでいる。

 つかこうへいさんが残したコメント全文は次の通り。
×   ×   
 友人、知人の皆様、つかこうへいでございます。
 思えば恥の多い人生でございました。
 先に逝くものは、後に残る人を煩わせてはならないと思っています。
 私には信仰する宗教もありませんし、戒名も墓も作ろうとは思っておりません。
 通夜、葬儀、お別れの会等も一切遠慮させて頂きます。
 しばらくしたら、娘に日本と韓国の間、対馬海峡あたりで散骨してもらおうと思っています。
 今までの過分なる御厚意、本当にありがとうございます。
 2010年 1月1日 つかこうへい

続きを表示

2010年7月12日のニュース