北野武監督に仏芸術文化勲章!大江健三郎氏らも授章

[ 2010年3月10日 06:00 ]

 日本映画界の北野武監督(63)に9日、フランスの芸術文化勲章の最高章コマンドールが授与された。99年のシュヴァリエに続いて2個目の勲章。北野監督は、11日から3カ月にわたってパリの現代美術館ジョルジュ・ポンピドー文化センターで開催される全作品上映会のオープニングに出席するため現地に滞在中で、勲章をミッテラン文化相から直接受けた。

 89年に「その男、凶暴につき」で監督デビュー。97年に「HANA-BI」でイタリア・ベネチア国際映画祭の金獅子賞(最高賞)を受賞。99年には「菊次郎の夏」が南仏カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された。同映画祭には83年、大島渚監督(77)の「戦場のメリークリスマス」で俳優としても参加している。
 11日からは「反逆児、北野武」と題した特集上映のほか、市内の美術館でも美術作品の展覧会が予定されており、「芸術家・北野武」が脚光を浴びることになりそうだ。
 フランスの芸術文化勲章は「コマンドール(騎士団長)」「オフィシエ(将校)」「シュヴァリエ(騎士)」と3段階ある。コマンドールは、日本人では96年に建築家の故丹下健三氏、02年にノーベル賞作家の大江健三郎氏(75)らが受けている。

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2010年3月10日のニュース