「はぐれ刑事」ファミリー早すぎる死を悼む

[ 2010年2月19日 06:00 ]

藤田まことさんの思い出を語るぼんちおさむ

 【藤田まことさん死去】88年開始のテレビシリーズ「はぐれ刑事純情派」で、藤田さん演じる安浦刑事の部下、里見刑事として出演していた漫才コンビ「ザ・ぼんち」のぼんちおさむ(57)は大阪市の吉本興業で会見。

 「こんなに早く逝かれるとは。まだまだやりたいことがあったと思います」と恩人の死を悔やんだ。藤田さんとは同ドラマで16年間“同僚”だったほか、舞台「必殺仕事人」(88、98年)でも共演。「毎日ダメ出しをされて毎日教えていただいた。雲の上の存在。一緒の空気を吸えたことが宝物だった」と目を潤ませて振り返った。
 庶民派刑事として愛された“やすさん”こと安浦刑事。ただ犯人を捕まえるだけでなく、持ち前の正義感と温かい心で凶悪犯罪にも人情深く捜査を進めてきた。その一番の理解者である山手中央署・横溝署長を演じた梅宮辰夫(71)は「本当の時代劇を演じられる数少ないスター俳優のお一人でした」と悼み「昨年の撮影では元気な姿で参加され、われわれも心の支えとして頑張ってきました。訃報に心にぽっかり穴が開いております」と話した。
 安浦刑事の行きつけのバー「さくら」のママ役、眞野あずさ(52)は「はぐれ刑事純情派の最終回で“今度は剣客(商売)で一緒にやりましょう”と約束してくださったのを楽しみにしておりました」。安浦家の次女ユカ役の小川範子(36)は「またお元気な姿を拝見できるとばかり思っていたのでとても驚いています」とコメント。藤田さんと同じ事務所に所属する長女エリ役の松岡由美(41)と“女安浦”の異名を取る田崎刑事役の岡本麗(58)は、藤田さんの急逝で事務所が終日対応に追われたためコメントを出すことができなかった。

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2010年2月19日のニュース