TOSHI「だまされた」「お金を返して」

[ 2010年1月19日 06:00 ]

河合弁護士(左)とTOSHIが会見中何度も相談する場面が見られれた

 X JAPANのボーカルTOSHI(44)が18日、都内で記者会見し、スポニチ本紙既報通り、夫人に対して離婚調停を申し立てたと報告した。自己啓発セミナーで不安をあおり多額の現金を支払わせたとして、主宰会社「ホームオブハート(HOH)」(栃木県那須町)が損害賠償を求められた訴訟では、同社とともに被告になっている。「だまされていたことからやっと目が覚めた」と話し、被害者には「しかるべき誠実な対応をしたい」としている。

 トレードマークのサングラスはかけたまま、黒いスーツに白いネクタイ姿。「WANKU(わんくぅ)」の名で歌手活動中の香夫人(40)を旧姓の「守谷氏」と呼び、「結婚してしばらくは普通の夫婦だったけど10年ほど前から冷めていた。やり直す?そんな気はない」と言い切った。
 夫人は約10年前からHOH主宰者のMASAYA氏(52)と一緒に生活していたという。取材陣が「不倫関係か?」と質問すると「今のところ僕の口からは申し上げられない」。同席した河合弘之弁護士によると、夫人は離婚に反対しているといい、先月中旬に申し立てた離婚調停への影響を考えて言葉を選んだようだ。
 98年に入会したHOHは脱会した。それまでの収入は夫人が管理し、HOH側に流れたと主張しており、「最低限の生活費や経費以外の金は入ってこなかった」。一方で税金はTOSHI側に課せられ、債務だけが膨れあがったと説明。先月18日、東京地裁に自己破産を申請、今月6日に破産手続き開始の決定を受けた。負債総額は、破産管財人の調査を待っている段階だが、「億は超えている」(河合弁護士)とも。「別の(宗教)団体に属したのか?」との質問には「1500%ない」と強調した。
 昨年10月には肋間神経痛のため声が出なくなったとして長期休養に入った。この間、「疑問にふたをしてきたことを考え直した」と、夫人、MASAYA氏との決別を決心。今月、米ロサンゼルスでX JAPANに合流した際、幼なじみでもあるYOSHIKI(年齢非公表)に相談。「持つべき友はやっぱり幼なじみ。力になってくれている」と声を詰まらせた。
 「MASAYA氏と守谷氏には“被害者にも僕にもお金を返してください”と言いたい」と訴えた。自身の知名度が“広告塔”としてセミナー参加者らに影響を与えたとすれば「本当に申し訳ない」と話した。

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2010年1月19日のニュース