マッチ絶句…右京さんと登山当日の朝も電話

[ 2009年12月20日 06:00 ]

 歌手の近藤真彦(45)が19日、茨城・筑波サーキットで開かれた自身主催のイベント「チーム対抗6時間耐久リレーマラソン09」に登場し、親交が深く同イベントにも参加予定だった片山右京さんについてコメントした。片山さんとは登山の前日16日夜に会食し、17日朝にも電話で話したとし「まさか、こんな大変なことになるとは。かける言葉がない」と沈痛な表情で語った。

 片山さんはイベントでゲストランナーを務め、近藤とのトークショーも行う予定だったが、事故で参加を取りやめ。近藤は「楽しみにしてくれていたのに…」とうつむいた。
 2人は16日夜に都内で会食し、登山の話もしていた。片山さんは会食を中座したというが、17日午前6時ごろ、近藤が電話すると「今、(富士山に)登ってるところ」と元気な声で報告があり、近藤は「右京さん、タフだな~」と感心したという。
 その後の暗転に「まさか、その夜にこんな大変なことになるとは…」と絶句。事故前に電話したことに「虫の知らせだったのかなあ。午前6時に起きることなんて普段はない。不思議な、イヤ~な気持ちでニュースを見守っていました」と心情を吐露した。
 片山さんは18日に下山し保護されたが、「肉体も気持ちも疲れているだろうから連絡は控えました」と説明。近藤が取材に対応した時点では2人の安否は不明で「奇跡を信じるしかない」と祈った。遺体が見つかった宇佐美さんとは面識があったといい「右京さんの立場を考えると複雑な気持ちになる。かける言葉が今はない」としながらも「彼の精神力があれば、元気な片山右京が戻って来ると思う。僕はそれを待つだけ」と語った。
 2人は、近藤が1989年から数年間、F1中継のリポーターを務めた際に知り合い、01年に片山さんが設立したレーシングチーム「Team UKYO」では近藤がドライバーを務めた。公私にわたって親交が深く、近藤は「トライアスロンの自転車を教えてくれたのも右京さん。2人で100キロのツーリングに出掛けることもあった」と話した。

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2009年12月20日のニュース