現代風にアレンジ、菅野美穂主演で「Wの悲劇」

[ 2009年12月1日 06:00 ]

TBSドラマ「Wの悲劇」に出演する菅野美穂(中央)。(前列左から)江守徹、池内淳子、谷村美月、真矢みき、中村橋之助(後列左から)成宮寛貴、香川照之

 女優の菅野美穂(32)がTBSのスペシャルドラマ「Wの悲劇」(来年1月11日後9・00)に主演する。過去に薬師丸ひろ子(45)が主役を演じ映画化されたサスペンスの名作だ。売れっ子の菅野だが、同局のドラマの主演は初めてで「どんな仕上がりになるのかとても楽しみ」と意気込んでいる。

 菅野が演じるのは、派遣OLの一条春生(はるみ)。不景気で突然、派遣先の会社を解雇され、キャバクラ嬢時代の仲間だった和辻摩子(谷村美月)から別荘に来るように誘いを受ける。そこで殺人事件に遭遇。犯行に加わったという摩子をかばい、偽装に手を貸すことになる。
 原作は夏樹静子氏(70)の同名小説。累計約250万部、海外でも10カ国で約20万部を売り上げた人気作。夏樹氏の作家40年記念サスペンス特別企画でもある。今回の脚本は、菅野主演で放送されたテレビ朝日「イグアナの娘」(96年)などを手掛けた岡田惠和氏が担当。原作では、一条春生は劇作家志望で摩子の家庭教師という設定だが、ドラマは現代風にアレンジされている。
 過去には、83年にTBS、01年にテレビ東京がドラマ化。映画は84年に公開され、薬師丸ひろ子の代表作の1つになった。
 今回は、登場人物の背景にオリジナリティーを加えながらも原作の密室劇のだいご味を十分に楽しめる内容。菅野は「脚本では、人は追い込まれれば追い込まれるほど、こっけいになっていくさまがよく描かれています。サスペンスとユーモアで緩急のメリハリのあるドラマになるのではないかと思います」と話している。
 共演は真矢みき(45)、成宮寛貴(27)香川照之(43)ら。

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2009年12月1日のニュース