後を追うように…“男装の麗人”水の江滝子さん大往生

[ 2009年11月21日 08:28 ]

松竹少女歌劇団時代の水の江滝子さん(左)の舞台姿

 映画プロデューサーとして故石原裕次郎さんを世に出した元俳優の水の江滝子(みずのえ・たきこ)さんが16日に老衰のため死去していたことが21日、分かった。94歳。葬儀は近親者のみで行った。

 1915年2月20日、北海道小樽市生まれ。13歳で東京松竹楽劇部(のちの松竹少女歌劇団)第1期生で入団。当時ではありえなかったショートカットにタキシード、シルクハットのスタイルで人気を博し「男装の麗人」と呼ばれた。その後「ターキー」の愛称で親しまれた。
 戦後は53年に舞台の第一線から身を引き、日活で映画プロデューサーとして活躍。70本以上の映画制作にかかわったが、56年「太陽の季節」を製作し、原作者石原慎太郎氏の弟裕次郎を主役に起用した。
 NHKの紅白歌合戦で司会を務め、テレビではNHK「ジェスチャー」やフジテレビ「オールスター家族対抗歌合戦」の審査員、テレビ朝日「独占!女の60分」の司会などで人気だった。
 93年、故・森繁久弥さんを葬儀委員長に、芸能関係者ら約500人を集めた「生前葬」を開き話題になった。94年に映画「女ざかり」に出演以降は、公に姿を見せなかった。

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2009年11月21日のニュース