森繁さん、羽織はかまで旅立ち 次男「寿命使い果たした」

[ 2009年11月11日 17:22 ]

記者会見で涙をぬぐう森繁久弥さんの次男建さん

 10日に96歳で亡くなった俳優森繁久弥さんの次男建さん(66)が11日午後、東京都内で会見し「父は神様からいただいた寿命をきっちり使い果たした。全国のファンの皆さまに心からお礼申し上げます」と語った。

 建さんによると、近親者だけの密葬を11日午前、都内の斎場で催し、羽織はかま姿にして荼毘に付したという。後日お別れの会を開く予定。
 森繁さんは7月、風邪のため入院。体調は安定し、病室を訪れる孫やひ孫ら家族と穏やかに過ごしていたが、9日になって容体が急変したという。
 最期も穏やかだったといい、建さんは「自分の力で生きられるだけ生きたので、うれしかった」と述べ、涙で言葉を詰まらせながら「さっぱりとした潔い父でした。他人への思いやりにあふれていた」などと生前を振り返った。

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2009年11月11日のニュース