紅白舞台に詐欺…NHKへの賠償1億4千万

[ 2009年10月3日 06:00 ]

 NHKは2日、「紅白歌合戦」などの番組構成委託料名目で現金をだまし取ったとして詐欺罪で実刑判決を受けた磯野克巳元チーフプロデューサー(52)の損害賠償額が、約1億4000万円で確定したと発表した。

 NHKは民事訴訟を3件起こし、うち2件は既に請求が全額認められた。刑事事件として立件されなかった被害についても昨年提訴し、2日に東京地裁で和解成立。今後は未回収の約1億2500万円の支払いを求めていく。
 同チーフプロデューサーは1998年から2001年にかけて元企画会社役員ら4人が番組制作にかかわったように装い、NHKから現金約6200万円を詐取したとして、06年に詐欺罪で懲役5年の判決を受けた。
 事件が04年に明るみに出た後、不祥事が相次いで発覚。受信料の支払い拒否などが急増し、当時の海老沢勝二会長が引責辞任した。

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2009年10月3日のニュース