酒井被告「我慢」…保釈申請しない?

[ 2009年9月11日 06:00 ]

 警視庁は10日、鹿児島県奄美大島で覚せい剤を使ったとして、覚せい剤取締法違反(使用)容疑で女優酒井法子被告(38)を追送検した。11日にも追起訴され、日本中から注目を集めた薬物事件の捜査は終結する見通し。今後はいつ保釈されるかが焦点となるが、酒井被告は「今出ても息子にすぐ会えない。落ち着いたころ出たい」と話しているという。初公判は10月26日。

 「今出ても騒がれてしまい、息子にもすぐ会えない」。酒井被告は、捜査関係者にこう漏らした。日本テレビの報道によると、保釈で大騒動にならないよう「もうしばらく我慢して、落ち着いたころに出たい」とも話しているという。酒井被告の意向がこの報道通りなら、弁護側が保釈申請を出さないことも考えられ、10月26日の初公判まで拘置され続けることも考えられる。保釈申請があった場合、検察側は逃亡や証拠隠滅のおそれがあるとして準抗告する可能性が高いという。
 酒井被告は8月8日の逮捕直後こそ「覚せい剤が私の部屋にあったことについて覚えがありませんが、あったとすれば間違いありません」などとあいまいな供述をしていたが、翌日には使用を認め始めた。
 その一方、長男(10)のことは常に頭から離れなかった様子。追送検された使用容疑の舞台となった奄美大島は日食を見るための家族旅行(7月20日~同30日)で長男も同行。しかし、夫の高相祐一容疑者(41)が職務質問を受けた8月2日は「子供が林間学校だった」と単独で別荘がある千葉・勝浦でサーフィン。3日未明から“逃亡”生活に入ったため、長男の顔は約40日も見ていない。
 “逃亡中”の8月5日、長男を預けた同級生の両親の家に「子供の声が聞きたい」と電話。同8日に出頭する直前には「子供が大変。学校が大変」と号泣。逮捕後の同10日に接見した弁護士に、しきりに長男の様子を尋ねたという。この間に2学期が始まり、長男は同級生宅から通っているという。
 11日には奄美大島での使用の罪で追起訴される予定。南青山の自宅で7月上旬に使用したとされる追送検分については起訴猶予の見通し。奄美大島での使用は逃走する4日前で、警視庁は「覚せい剤を抜くために逃走した」との供述を裏付けるものとみている。高相容疑者も11日、勝浦での所持で追起訴される方向。一連の事件の捜査は終結する。

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2009年9月11日のニュース