元宝塚スター、シャンソン歌手…深緑夏代さん死去

[ 2009年9月1日 16:22 ]

死去した深緑夏代さん

 戦前戦後の宝塚歌劇団のスターで、越路吹雪さんらと共演したシャンソン歌手の深緑夏代(ふかみどり・なつよ、本名多田玲子=ただ・れいこ)さんが8月31日午後6時32分、肺炎のため静岡県熱海市の病院で死去した。87歳。長崎県出身。葬儀・告別式は4日午前10時半から東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は妹多田みつる(ただ・みつる)さん。

 1936年に宝塚歌劇団で初舞台。46年、戦後第1回の公演「カルメン」で春日野八千代さんと組み、主役のカルメンを演じた。その後、越路さんとのコンビで、シャンソンに本格的に取り組んだ。
 55年に退団して以降は歌手としてミュージカルやリサイタルで活躍。宝塚の後輩にあたる鳳蘭さんや麻実れいさんら、後進の指導にも力を注いだ。東京でシャンソン酒場を経営し、作詞家なかにし礼さんと親交があった。
 「シャンソンは何歳になっても共感できる曲がある」を信条に、80歳を過ぎても現役で歌い続けた。

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2009年9月1日のニュース