大阪・繁昌亭 新型インフル笑い飛ばせ!

[ 2009年5月22日 09:13 ]

 「漢字もろくに読めないウチの娘が1週間休校。どないすんねん」。新型インフルエンザの感染が増え続ける関西。お笑いの街だけに、大阪市北区の落語定席「天満天神繁昌亭」では、落語家たちが不安を吹き飛ばそうと、話芸で観客を喜ばせている。

 約200の客席がほぼ埋まった21日午後。「昨日なんて客席がマスクばっかりで、保健所の人かと思いましたわ」。舞台上の笑福亭仁福(58)がこうちゃかすと、マスク姿が半分以上の観客から大きな笑いが起こった。
 京都市西京区の無職長谷川正国さん(76)は「不安な気持ちも軽くなった」とにっこり。仁福は「笑いは健康の源。笑ったらきっと簡単に感染しない、そんな気持ちでやっている」と話す。
 支配人の恩田雅和さん(59)によると、舞台と客席は最短で約2メートル。落語家にも、手洗いやうがいを促しているという。
 21日のトリには桂三枝も登場。「インフルなのに(来てもらって)ありがたいことです」と語りかけ、落語の中でも「風邪っぽい。新型ちゃうで」と笑わせていた。

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2009年5月22日のニュース