前川清の長男 決意の再出発でカミングアウト

[ 2009年2月17日 06:00 ]

前川清の長男でシンガー・ソングライターの前川紘毅

 前川清(60)の長男が歌手デビューしていた。06年10月から活動している前川紘毅(ひろき、23)で、新曲「君のいない左側」(18日発売)でシンガー・ソングライターとして再出発するのに際し、前川の息子であることを公表した。独学でピアノの腕を磨き、今も路上で歌う叩き上げ。「父と一緒に紅白歌合戦に出たい」と夢を明かした。

 再出発する紘毅を、父の前川は「勉強嫌いは親譲りだと思っていたら、同じ道に入り込んできた。これも親譲り?たいした応援もできないけれど、何か言えるとしたら…いいヤツです!…かな?」と紹介。今後は歌謡界の“父子鷹”としてオープンに活動することがうれしそうだ。
 紘毅は、前川が歌手の藤圭子と離婚し、現夫人と82年に再婚してからもうけた3人きょうだいの長男。独学でピアノを勉強し、高校時代にバンドを組んだことで歌手を夢見るようになり、音大の尚美学園大学に進学した。
 在学中の05年にエイベックスとUSENによる共同オーディション「a―motion」で1万人の中からグランプリを獲得。「親のコネで受かったと勘違いされたくない」との思いから父との関係は明かさず、翌06年10月にシングル「カエデ」でデビュー後も公表せずに活動してきた。
 シングル2作を発表したものの大ヒットにはつながらず「もう一度ゼロから頑張りたい」という本人の意向で、CD制作を中断。東京・代々木公園や横浜駅前、千葉・柏駅前、地方のショッピングモールなどで路上ライブを続け腕を磨いた。そして、2年ぶり3作目のシングル「君のいない左側」でシンガー・ソングライターとして再出発するにあたり、すべての思いを歌にぶつけていくためにも父のことを一度オープンにすることにした。
 父と正反対のハイトーンボイスで透明感のある歌声は“癒やし系”。今後は前川へ楽曲提供するなど、親子でコラボレーションしていく意向。家族をテーマにした作品も制作中で「世の中を明るくするアーティストになれれば」と話している。

 ◆前川 紘毅(まえかわ・ひろき)本名同じ。1985年(昭60)11月9日、東京生まれの23歳。06年10月に歌手デビューし、翌07年2月「二子玉」を発売。新曲「君のいない左側」ではサウンドプロデューサーにスピッツ、コブクロらを手掛けた笹路正徳氏(53)を迎えた。高校時代はバレー部主将。趣味は父親譲りの釣りとゴルフ。1メートル73、血液型B。

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2009年2月17日のニュース