肺に穴…津川雅彦ドクターストップ

[ 2009年1月23日 06:00 ]

 映画監督としても活躍中の俳優の津川雅彦(69)が肺気胸のため11日から都内の病院に入院していた。近く手術を受ける。

 3本目の監督作「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」が2月7日に公開を控えている。無理をしてでもキャンペーン続行を希望したが、ドクターストップで断念、手術に備える。
 体調の異変は自身のブログで明かしており、「私!とうとうダウンしてしまいました!」のタイトルで「肺に穴が開き、気胸を起こしてしまったわけです」とつづった。それによると、両方の肺胞の一部がのう胞化する奇病を発したのは30年前。その際に膨らみが大きかった右肺は手術したが、左肺はそのままにしていたという。
 関係者によると、のう胞が小さい場合は内視鏡を使い、肺に穴を開けて管を通し空気を抜く処置で済むというが、今回は医師から手術が必要と診断されて入院した。
 今月16、17日に同映画の舞台、北海道旭川市で行われたキャンペーンも欠席し、兄の長門裕之(75)や前田愛(25)ら主要キャストが代理を務めた。出演中のフジテレビドラマ「メイちゃんの執事」(火曜後9・00)も今後のスケジュール調整に入った。「旭山動物園物語」の初日に元気な姿を見せられるか、微妙な状況だという。

 ▼気胸 肺や気管支、食道などの損傷によって空気が肺以外の胸腔(こう)に入ってしまった状態。特に肺に穴が開いて空気が流入したものを肺気胸と呼ぶ。くしゃみなどでも起こる突発性と、事故による外傷やぜんそくなどが原因となる続発性がある。治療は胸腔に注射針やチューブを挿入し、呼吸器で排気するのが一般的。

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2009年1月23日のニュース