“逆風”映画、「おくりびと」に一矢報いた

[ 2009年1月15日 08:00 ]

 【ブルーリボン賞】作品賞の「クライマーズ・ハイ」は、「おくりびと」が08年の映画賞レースを引っ張る中で、一矢報いた格好だ。製作の若杉正明氏(44)は「“おくりびと”がなければ(映画賞を)総なめにしていたんですが、ブルーリボン賞の受賞は感慨深い」と胸をなで下ろした。

 最近の邦画界は、テレビ局製作の作品が主流。実際に起きた事故を扱った「クライマーズ…」は、遺族やスポンサーの問題などからテレビ局は参加しなかった。そんな逆風下で、興行収入12億円のヒットを記録し「骨太な題材で評価されやった意義があった」と手応えを感じた。今夏に地上波での放送が決定した。

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