生誕100年 下関に田中絹代記念館

[ 2009年1月6日 16:41 ]

 山口県下関市出身で日本映画界を代表する女優、田中絹代(1909―77年)の生誕100年に合わせて、下関市は遺品などを展示する「田中絹代記念館」を2009年度中にオープンする。「絹代は下関が生んだ大スター。映画好きの観光客に来てほしい」と期待している。

 記念館は1924年に建てられた旧逓信省下関郵便局庁舎を改装。市の文化財で、市役所別館として使われたこともある。撮影時に使った台本やいすのほか、着物や湯飲みなどの愛用品を展示し、「愛染かつら」「雨月物語」「楢山節考」などの名作を上映する予定。
 下関は絹代が7歳まで過ごした土地で、没後は「死んだら、母の眠る下関で眠りたい」との希望どおり、市内の霊園に分骨された。
 絹代は24年に銀幕デビュー。ベルリン、ベネチア、カンヌの世界3大映画祭で出演作が作品賞を受賞したり、自身が女優賞を獲得したりしている。出演作は約250本に上り、昭和の映画史に大きな足跡を残した。

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2009年1月6日のニュース