のぞみちゃん「解散!」 「ポニョ」熱唱後に

[ 2009年1月1日 06:00 ]

<紅白歌合戦>司会の仲間由紀恵(左)、中居正広が見守る中、オープニングで「切手のない贈り物」を歌う大橋のぞみ

「第59回NHK紅白歌合戦」が大みそかの31日、東京・渋谷のNHKホールで行われた。史上最年少の出場となった大橋のぞみ(9)は「藤岡藤巻と大橋のぞみ」として国内最後のステージを終えた後、楽屋で笑顔で解散宣言した。なお、白組が勝ち、対戦成績を31勝28敗とした。

 「崖の上のポニョ」を歌い終わった大橋は楽屋に戻ると、突然「解散!」と大きな声で叫んだ。
 お笑いコンビ「麒麟」の田村裕(29)のベストセラーでドラマや映画化された「ホームレス中学生」に描かれた父親ばりの解散宣言。一昨年12月から活動をともにしてきた藤巻直哉(56)がその場で泣き崩れると、大橋は「なんで泣いているの?」と藤巻の顔をのぞきこみ、小さな手を差し出して藤巻とそっと握手をした。あどけないそのしぐさに周りにいた多くのスタッフも号泣した。
 オープニングでは、ステージ中央で司会の中居正広(36)、仲間由紀恵(29)の間に立ち、「わたしから あなたへ この歌を届けよう」と「切手のないおくりもの」をアカペラで歌って紅白歌合戦の幕を開けた。司会者やゲスト以外の、出演歌手による開会宣言は史上初。2週間前に知らされた大役を果たした大橋の姿に同じく初出場の「Pabo」や「Perfume」から「堂々としていて凄い」の声が上がった。
 CD約50万枚の大ヒットとなった「崖の上のポニョ」も、体調不良で休養中の藤岡孝章(56)が欠席のため、藤巻と2人で堂々と「ポ~ニョポニョポニョ」と歌い上げた。客席では祖父母が見守り、母親は「そばにいない方がしっかりする」とあえて近くのホテルで待機。父らほかの家族は自宅のテレビで見た。
 今後、映画は今月17日に香港、23日には台湾でも公開。「藤岡藤巻と大橋のぞみ」としても10~12日に台湾でPR公演を行うが、国内の活動はこれで終了。感傷ムードに包まれた大人たちをよそに、大橋は「上手に歌えたと思う」とニッコリ笑いながら楽屋を後にした。

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2009年1月1日のニュース