加勢大周 執行猶予判決に「ありがたい」

[ 2008年12月19日 06:00 ]

懲役2年6カ月、執行猶予3年で釈放された加勢大周は、報道陣に囲まれ唇をかみながら謝罪の言葉を述べる

 覚せい剤取締法違反と大麻取締法違反の罪に問われた俳優加勢大周(本名川本伸博)被告(38)に東京地裁は18日、懲役2年6月、執行猶予3年(求刑懲役2年6月)の判決を言い渡した。

 三村三緒裁判官は「被告は“芸名問題や私生活に関する報道で悩み、楽になりたいと大麻に手を出した”と述べたが、所持量は少なくなく常習性や依存性もうかがわれる。刑事責任は軽視できない」と指摘。その上で「入手経路を明かし、今後は芸能界を引退し親元でやり直すなどと更生を誓っている」と執行猶予を付けた理由を説明。加勢被告は判決を小さくうなずきながら聞き入った。
 加勢被告は判決後、取材陣に「自分自身がやったことでいろいろなことが壊れてしまった。一から自分をやり直したいと思います」と謝罪。芸能界については「僕の出る幕はもうない」とし、「今後は何をするか全然分かりませんが自分にできることがあれば」と言及。10日の公判では北海道函館市の親元に身を寄せ、農林水産系の仕事に携わる意向を示していた。
 執行猶予が付いたことには「ありがたいと思います」と涙を浮かべ、父清彦さんとタクシーで地裁を後にした。弘中惇一郎弁護士によると、控訴はせず、関係者へ謝罪をして回り、近く函館へ向かう見通しだという。

続きを表示

2008年12月19日のニュース