8年ぶり16人目 故遠藤実さんに国民栄誉賞

[ 2008年12月19日 08:16 ]

1990年4月、紫綬褒章受章の喜びを語る遠藤実さん

 政府は19日、戦後歌謡界を代表する作曲家で今月6日に76歳で死去した遠藤実さんに国民栄誉賞を贈ることを決めた。「北国の春」「高校三年生」「せんせい」など5000曲以上を世に送った功績を評価した。来年1月に贈呈する予定。16人目の受賞で、作曲家は1998年の故吉田正さん以来4人目となる。

 河村建夫官房長官は19日午前の記者会見で「遠藤さんは五十年余りにわたり、国民に愛される歌謡を作曲して希望と潤いを与えた。『北国の春』は中国でも歌い継がれている」と語った。
 国民栄誉賞は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与える顕著な業績」を挙げた人物が対象。最近では2000年のシドニー五輪女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子選手、1998年には映画監督の故黒沢明氏に贈られている。

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