樋口宗孝さん力尽く…B’zら先輩の死悼む

[ 2008年12月2日 06:00 ]

 ヘビーメタルバンド「ラウドネス」のリーダーでドラムスの樋口宗孝(ひぐち・むねたか)さんが先月30日午前10時44分、肝細胞がんのため大阪市の病院で死去した。49歳。奈良市出身。4月に肝細胞がんのため入院していることを公表していた。葬儀・告別式は近親者のみで行う。後日、お別れ会を開く予定だ。

 先月30日、自宅で嘔吐(おうと)して倒れている樋口さんを家族が発見。すでに心肺停止状態で、搬送先の大阪市内の病院で息を引き取った。同日夜、大阪市の自宅には親交の深いB’zの稲葉浩志(44)と松本孝弘(47)が弔問に訪れた。
 3月に受診した人間ドックで異常が見つかり、翌4月に精密検査を受けたところ肝細胞がんであると診断され入院。同月に肝臓の一部を切除した。その後、抗がん剤治療を受けるなど入退院を繰り返していた。先月16日にはバンドの公式ホームページに「精神力と体力で、引き続きこの大病と闘っていくしだいです」とつづり、復帰への強い意欲を示していた。
 樋口さんは81年にギタリストの高崎晃(47)らとラウドネスを結成。86年にはアルバム「ライトニング・ストライクス」が米ビルボードチャートで64位を記録。「米国で唯一大成功を収めた日本のロックバンド」と称された。日本ではロック界のカリスマ的な存在で知られ、B’zやX JAPANなど後輩バンドに多大な影響を与えた。所属事務所によると、ラウドネスの今後の活動は未定という。

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2008年12月2日のニュース