朝ドラ「ちりとてちん」からヒット曲

[ 2008年1月13日 06:00 ]

 NHK「紅白歌合戦」から「千の風になって」などの大ヒット曲が誕生する中、今度は朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」から“隠れた名曲”がヒットの兆しを見せている。男性シャンソン歌手の佐々木秀実(27)が4年前に発表した「聞かせてよ愛の言葉を」。劇中で流したところ、問い合わせが殺到。CD店は品切れ状態で、急きょ再生産する事態になっている。

 「ちりとてちん」は貫地谷しほり(22)主演で昨年10月からスタート。ヒロインが徒弟制度にもまれながら落語家を目指す人情劇。
 佐々木の「聞かせてよ愛の言葉を」が挿入歌として使われたのは11月7日。離ればなれになっていた弟子たちが、師匠を慕って再び集まるという感動の場面で流れた。
 放送直後からNHK視聴者コールセンターなどに問い合わせが殺到。番組では1回だけ流す予定だったが、あまりの反響に11月9日、12月13日の放送でも使用。問い合わせは相次ぎ、担当者は「正確な件数は出せないが、通常の朝の連続テレビ小説の主題歌への問い合わせの倍以上」と驚いている。
 同曲を収録した佐々木のアルバム「聞かせてよ愛の言葉を」は03年発売で、現在は在庫のみ。全国のCD店で品切れになったため、発売元のzetimaでは再生産を開始した。
 同曲は1930年にジャン・ルノワールが作詞作曲。リュシエンヌ・ボワイエが歌い、作曲家の故武満徹さんが戦時中に蓄音機から流れるこの歌に感激して、音楽を志したといわれる名曲だ。
 佐々木は、昨年他界した作詞家の阿久悠さんがその歌唱力にほれ込んでデビューアルバム「懺悔(ざんげ)」(02年発表)に計6曲書き下ろした逸材。女装した中性的な容姿による華やかなステージも注目されている。
 この反響を受けてニッポン放送では、佐々木を朝の帯番組「垣花正あなたとハッピー!」(月~金曜前8・30)の水曜日レギュラーに抜てき。今月9日から出演している。佐々木は「これからもより多くの人に命のこもった愛の歌を届けていきたい」と話している。

 ◆佐々木 秀実(ささき・ひでみ)本名同じ。1980年(昭55)4月17日、長野県生まれ。4歳から日本舞踊、三味線を学ぶ。13歳の時に急性喉頭腫瘍(こうとうしゅよう)の闘病中、エディット・ピアフの歌声に魅了され、独学でシャンソンを学び始める。高校卒業後パリに留学し、本場でシャンソンを勉強。02年2月、故阿久悠さんに見いだされてCDデビュー。昨年アルバム「HIDEMI」をコロムビアから発売。血液型B。

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