谷口将隆　2度目の防衛へ地元関西で5年ぶり試合「いつも通り」

WBO世界ミニマム級タイトルマッチ   王者　谷口将隆　《12回戦》同級2位　メルビン・ジェルサエム （ 2023年1月6日    エディオンアリーナ大阪 ）

＜ボクシング前日計計量＞前日会見で意気込みを語る谷口将隆　（撮影・奥　調）
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　穏やかな口調に誇りと自信がにじみ出ていた。前日計量をリミットでクリアした谷口は「今回は銀ちゃん（重岡）が注目されているんで僕は地味に。バリバリの判定じゃないですか」と笑った。関西での試合は5年3カ月ぶり。世界王者としての凱旋に地元・兵庫から約300人が応援に駆けつける予定だが、気負いはない。「テンションの上げ下げが結果に影響するタイプ」と冷静に自己分析し、「いつも通り、フラットな状態でいきたい」と平常心を強調した。

　昨年4月の初防衛戦は対戦相手が前日計量で体重超過し、谷口が勝てば防衛、負ければ空位という変則マッチ。リスクしかない戦いだったが、これを乗り越えたことで「自信が確固たるものになった」という。

　今回は逆に挑戦者が900グラムも軽く、「純粋に驚いた」と苦笑いしたが、全く動じず。昨年11月の発表会見と同じ言葉を繰り返した。「格の違いを見せたい」。将来の統一戦、2階級制覇…選択肢を増やすため、ベルトを譲るつもりはない。

　▼メルビン・ジェルサエム　おはようございます（日本語で）。自分はチャレンジャーですが、ベストを尽くし勝ちます。谷口選手は調子が良さそうに見えました。