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重岡銀次朗 負け知らぬ男初の世界戦自信!ミナミで帝王へ「5回以内に倒す」

[ 2023年1月6日 05:05 ]

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ   王者 ダニエル・バラダレス《12回戦》 同級5位 重岡銀次朗 ( 2023年1月6日    エディオンアリーナ大阪 )

<ボクシング前日計量>計量を終えポーズをとる重岡銀次朗(右は亀田興毅氏) (撮影・奥 調)
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 ミニマム級ダブル世界戦の前日計量が5日に大阪市内のホテルで行われ、4選手ともに一発でパスした。プロ9戦目で世界初挑戦するIBF同級5位の重岡銀次朗(ワタナベ)はリミットの47・6キロでクリアし、万全の仕上がりをアピール。プロアマ通じて実質不敗での戴冠に自信を示した。2度目の防衛戦となるWBO同級王者・谷口将隆(同)もリミットでパスした。

 リミットちょうどで計量をパスした重岡はガッツポーズで盛り上がった力こぶを見せつけた。「世界戦なので真面目に。1ミリもミスしたくなかった」と普段は手を出していたアイスや菓子を我慢して減量に取り組み「過去イチで楽に落とせた」という。試合当日はセコンドに入る前日本ミニマム級王者の兄・優大(ワタナベ)をコンビニに走らせ、ワンタン麺とおにぎりで空腹を満たすと、「こんなところで俺が負けるはずがないとマジで思っている。楽しんでいる自分が一番強いので、明日は思い切り楽しみたい」と頼もしく王座奪取を宣言した。

 プロアマ通じ実質無敗の“人生で一度も負けたことがない男”。世界初挑戦にもかかわらず、練習では王者バラダレス対策よりも「自分がやりたいボクシングに近づけたい」と武器の左ボディーや右フックだけでなく左ストレートなどにも磨きをかけてきた。「5回以内に倒す」との重岡の予告に、来日したバラダレスは「しゃべりすぎだ」と怒りをにじませていたが、「そのぐらい言うでしょ。それを聞くと、相手もそれなりに不安があるのかなと。たぶん俺の方が落ち着いているし、自信あると思います」と貫禄十分に分析した。

 銀次朗という名前は父・功生さんが好きな「ミナミの帝王」の主人公・萬田銀次郎が由来。くしくも世界初挑戦の舞台は、高利貸の銀次郎が「帝王」と恐れられるようになった物語と同じ大阪・ミナミだ。「カッコいい名前だし、気に入っている」という重岡は大一番に銀色のシューズで臨む。世界王座13連続防衛の日本記録を持つ元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏から「15回は防衛できる」と激励され、「ガチで20回ぐらい目指したい」と言い切る23歳。世界が恐れる銀次朗の“帝王伝説”がミナミから始まる。

 ▼ダニエル・バラダレス 日本に来ることができて、うれしく思っている。重岡はとても良い選手だと思うが、私も100%の状態に準備することができているので、明日が楽しみ。

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2023年1月6日のニュース