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谷口将隆 悪夢の王座陥落…5年半ぶりの地元戦でジェルサエムに衝撃の初TKO負け

[ 2023年1月6日 20:26 ]

WBO世界ミニマム級タイトルマッチ   王者 谷口将隆ー同級2位 メルビン・ジェルサエム ( 2023年1月6日    エディオンアリーナ大阪 )

2Rにジェルサエム(右)はワンツーの右ストレートで谷口をマットに沈める(撮影・後藤正志)
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 プロボクシングのWBO世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦は6日、大阪市のエディオンアリーナ大阪で行われ、王者・谷口将隆(28=ワタナベ)が同級2位メルビン・ジェルサエム(28=フィリピン)に2RTKO負けで王座から陥落した。

 谷口は序盤からクリーンヒットを当てながらも危ないシーンもあった。第2ラウンドの残り2分ごろ、ワンツーとなった右ストレートでダウンを奪われた。すぐに立ち上がるも足元がふらつき、ファイティングポーズを取ろうとするが足元がおぼつかないためレフェリーが試合を止めた。谷口は意識が飛んでいたのか、試合が止められたことに疑問の表情を見せていた。

 20年12月に王座を獲得した谷口は昨年4月、対戦相手が前日計量で体重を超過し、勝てば防衛、負ければ空位という変則タイトルマッチで初防衛に成功。リスクしかない試合を乗り越え、2度目の防衛戦として5年半ぶりに地元・関西のリングに上がったものの、公言していた“格の違い”を見せることはできず、ベルトを失った。

 大学時代のライバルで、ジムの同期でもある前WBA世界ライトフライ級王者・京口紘人(28)が日本人最速の1年3カ月で世界王者となったのに対し、谷口は地域タイトルのWBOアジア・パシフィック王座を獲得するまでに2敗を喫し、世界王座も2度目の挑戦でようやく手にした。その京口もセコンドとして見守る中、臨んだ節目のプロ20戦目で無念の敗戦。海外での防衛戦、他団体王者との統一戦、そして2階級制覇という希望は打ち砕かれた。

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