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ウエルター級の秋山佑汰が全日本初Vで男子MVP選出「世界は届かない壁じゃない」

[ 2021年11月28日 19:29 ]

ボクシング全日本選手権最終日 ( 2021年11月28日    東京・墨田区総合体育館 )

大会MVPに輝いた男子の秋山(右)と女子の入江(提供・前田衷)
Photo By スポニチ

 男女計14階級で決勝が行われ、男子ウエルター級は世界選手権ライトミドル級代表の秋山佑汰(自衛隊)が諏訪竜介(中大)に2回2分53秒RSC(レフェリーストップコンテスト)勝ちを収め、初優勝した。男子の大会最優秀選手(MVP)にも選ばれた。

 強いジャブで相手の圧力をはね返し、1、2回とスタンディングダウンを2度奪う快勝にも、秋山の口から出てくるのは反省ばかりだった。「全然ダメです。勝つという意識だけが先行しちゃって、自分のボクシングができなかったので悔しい。決勝はみんなの記憶に残る試合なのに、3割も出せなかった」。“考えるボクシング”が信条で、1回戦と準決勝は思い描いたとおりの展開だったが、「決勝は3、4回目。ずっと2位とか3位で悔しい思いをしていた」だけに気負いがあった。「賞まで取るくらいのつもりでやっていたのに」と顔をしかめたが、閉会式後には女子MVPに選出された東京五輪フェザー級金メダリストの入江聖奈(日体大)とのツーショットで笑みをこぼした。

 大阪府豊中市出身。小4の時、現在はプロのWBOアジア・パシフィック・フライ級王者、山内涼太(角海老宝石)に誘われてボクシングを始めた。当時から才能を発揮していた山内に対し、秋山もボクシング部がなかった淀川工科高で高校3冠に輝くなど一時はリードしたが、秋山が東京五輪出場を逃すうちにプロ転向した山内がタイトルを奪取。「切磋琢磨できる良いライバル」と表現した。世界選手権(セルビア)ではライトミドル級で初戦を突破し「世界の壁の高さが分かった。絶対届かない壁じゃなかった」と手応えもつかんだ27歳。ウエルター級では世界選手権で岡澤セオン(INSPA)が金メダルを獲得したが、24年パリ五輪へ「自分のいる階級にセオンがいたら(代表を懸けて)やる。自分のベストの階級でやっていきたい」と勝負する意思を示した。 

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