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五輪フライ級銅メダルの並木月海が念願の全日本選手権初優勝「ほっとした」

[ 2021年11月28日 11:45 ]

ボクシング全日本選手権最終日 ( 2021年11月28日    東京・墨田区総合体育館 )

<2021全日本ボクシング選手権大会>女子フライ級決勝、木下(右)に判定勝ちした並木(撮影・島崎 忠彦)
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 男女計14階級で決勝が行われ、女子フライ級は東京五輪銅メダリストの並木月海(自衛隊)が木下鈴花(日体大)に5―0判定で勝ち、初優勝した。持ち味の速い出入りから右ボディーや左右のフックをヒットさせ、踏み込んでのストレートジャブでもポイントを獲得。3回はガードを下げて足を使いながらカウンターを狙い、危なげなく勝ちきった。

 念願の全日本初優勝に、試合直後のリング上でのインタビューでは「まずはほっとしたという感じです。優勝できてよかった。今まで全日本を取れていなくて、海外で結果を出してきたのでうれしい」とコメント。初戦が30点、準決勝が50点と厳しい自己採点だったが、「大会を通して100点という感じです。100%の力を出せたというわけではないので、次に生かしていきたい」と話した。

 五輪直後に休養した時期は「このままやめようかとも思った」が、「練習していると楽しいというのが結構大きくて」と“世界一”の目標へ気持ちを切り替えた。幼なじみの“キックボクシングの神童”那須川天心(TARGET/Cygames)との合同練習や、男子世界選手権での日本勢初の金メダル獲得にも刺激を受けた。日本ボクシング連盟内には、五輪の実績で来年9月の杭州アジア大会代表に選ぶべきとの意見もあったが、“日本チャンピオン”になったことで今後正式決定する代表選考基準を満たしたことは間違いない。「世界選手権と五輪でメダルを取ったけど全部銅なので、しっかり金メダルを取りたい」というアジア大会出場へ着実に一歩を踏み出した。

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