【検証侍ジャパン~届かなかった連覇~(4)】データ、食事、睡眠…大会ごとに進化したサポート

[ 2026年3月20日 05:15 ]

ベンチで資料を手に大谷と話すアイアトン氏(撮影・沢田 明徳)
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 【検証侍ジャパン~届かなかった連覇~(4)】準々決勝・ベネズエラ戦の侍ジャパンベンチ。ウィル・アイアトン氏が広げる資料を、山本と若月が真剣に見る姿があった。ドジャースでデータ分析担当としてワールドシリーズ連覇に貢献し、大谷の通訳も担当する同氏をアナリストとして招集。山本は「ドジャースでプレーする時と同じ環境」と感謝した。

 日本代表のサポート体制は大会を重ねるごとにブラッシュアップされている。今大会はMLB球団所属経験があり、メジャー選手に精通する日本人アナリストやトレーナーを複数招集。MLBでは一般的な審判員ごとのストライクゾーンの傾向を示した「ヒートマップ」も作成された。

 蓄積してきた各チームの映像も充実してきた。井端監督は1次ラウンドの対戦チーム分析を2月の宮崎事前合宿から開始。「相手の先発が分かればどれだけ楽か」といら立ちを隠せないこともあったが、連日睡眠時間を削って深夜0時前まで続けた。夜では自身にストップをかけられず、途中から朝に切り替え「出発時間になるまで」と決めたが、徹底的に分析を重ねた。

 19年ラグビーW杯の日本代表など、国際大会の経験豊富な管理栄養士も昨年11月の強化合宿からサポート。年々、スポンサー企業も増加し、寝具などを開発する「TENTIAL社」は上級睡眠健康指導士を宮崎に派遣し、選手の時差ぼけ対策の疑問に答えた。

 その一方、日本国内では初めて大会の地上波中継がなくなった。ネットフリックスが日本国内での独占放送権を獲得し、前回30億円とみられた放送権料は5倍の150億円前後に高騰。次回大会もテレビ局は太刀打ちできないだろう。ライト層の熱狂的盛り上がりは確実に欠けた。今後「知る人ぞ知る大会」に成り下がれば、スポンサーへの影響も計り知れない。(WBC取材班)

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