吉報を待つ虎ドラ1母校のエース 高川学園・木下瑛二 30日に選抜出場校発表

[ 2026年1月29日 06:00 ]

昨夏に続く甲子園出場を心待ちにする高川学園・木下(撮影・河合 洋介)
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 第98回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の出場校を決める選考委員会が30日に迫っている。吉報を待つ候補校の中には、阪神ドラフト1位選手の母校もある。24年1位の伊原陵人らを輩出した智弁学園(奈良)、昨秋1位の立石正広を送り出した高川学園(山口)は出場が確実。その2校のエースを担い先輩に続くプロ入りを目指している逸材を特集する。 (取材=河合 洋介)

 4番でエース。この高校野球の花形を、指名打者制が導入される今春選抜でも担おうとする投打二刀流がいる。プロ注目右腕の高川学園・木下瑛二(2年)だ。「力強い投球が自分の売り」と最速146キロを誇る直球に自信を持ち、打っては中軸に座る。中学時代に私学20校以上から入学勧誘が届いた逸材で、1年春からベンチ入りさせてきた松本祐一郎監督は「打撃成績も木下が一番。DHは必要ないと思う」と投打両面で期待をかける。

 甲子園に借りがある。昨夏に背番号10で出場するも、先発した日大三(西東京)との3回戦で2死しか奪えず5失点(自責4)で降板。「緊張などで、感じたことのない変な感覚に陥った。心の中で“やばい、やばい”と思っていました」。小学生の頃にはタイガースジュニアに選出され、常に世代最前線に立ってきた。しかし、晴れ舞台での挫折に「何かを変えないといけない」と見つめ直した。

 ヒントは心の中にあった。「周りを見られていないと気付いた」。野手に声をかけ、テンポも軽快に――。この仲間への気遣いが、投球を変えた。昨秋中国大会では3試合連続完投を含む計27イニングを投げ、自責6(防御率2・00)で準優勝に導いた。「新しい発見があった」。冷静さが、殻を破る一助となった。

 阪神ファンで、好きな選手は藤川球児(現阪神監督)。昨秋ドラフトでは同校OB・立石の当たりクジを藤川監督が引き、ガッツポーズして喜んだ。「選抜では夏と違う投手になれていると思います」。先輩より一足先に甲子園の主役になる。

 ◇木下 瑛二(きのした・えいじ)2008年(平20)5月20日生まれ、香川県高松市出身の17歳。小1から牟礼北ヤンガースで野球を始め、投手や外野手を務める。中学では高松庵治ヤングストーンズに所属。高川学園では1年春からベンチ入りし、2年夏に背番号10で甲子園初出場。2年秋から背番号1を背負う。50メートル走6秒9、遠投115メートル。1メートル77、80キロ。右投げ右打ち。

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