ヤマハ・佐藤廉 今季公式戦無敗でベストナイン、最多勝利投手賞受賞も慢心なし「全球種の精度上げる」

[ 2025年12月11日 04:45 ]

<2025年JABA表彰式>ベストナインと最多勝利投手賞を受賞したヤマハ・佐藤廉 (撮影・五島 佑一郎) 
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 2025年度社会人野球表彰(主催・日本野球連盟、共催・スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社、協賛・シチズン時計、ネクストベース)の表彰式が10日、東京都千代田区のKKRホテル東京で開かれた。優勝に導いた日本選手権では最高殊勲選手賞に選ばれたヤマハの最速146キロ左腕・佐藤廉投手(26)が投手のベストナイン、最多勝利投手賞を受賞した。

 佐藤廉は誇らしげに、光り輝く盾を手にした。今季は公式戦無敗の最多10勝を挙げ、防御率は2位の1・62をマーク。文句なしの成績で社会人野球最高の投手に選ばれた26歳の遅咲き左腕は「自分が一番びっくりしている。やっぱり賞をもらえることはうれしい」とかみしめた。

 1メートル78、80キロの最速146キロ左腕。修徳(東京)、東京新大学野球リーグの共栄大ではエースになれなかった男が円熟味を増した「ザ・社会人野球」の投球で躍動した。これまで投球の軸にしてきたスライダーに加え、今季からツーシームの精度が向上。横のゆさぶりが効果的になり、快投を続けた。「相手のスイングを見て考えながら投げられるようになった」。観察眼も磨き、巧みに打者の狙いを外す投球も光った。

 野球選手、そして一人の男として幸せの絶頂にいる。優勝した11月の日本選手権開幕前には、1年半の交際を続けてきた2学年上の妃菜乃(ひなの)さんに「僕でよければ結婚してください」と直球勝負でプロポーズ。人生の伴侶が決まると、勢いそのままに日本選手権では全5試合に登板し、日本生命との決勝では1失点完投勝利を挙げた。26年1月14日に婚姻届を提出する予定で「プロポーズ成功が(優勝の)原動力になったかもしれない」と笑った。

 社会人野球を代表する投手になったが、慢心はない。「今年と同じようにやっていたら来年は通用しない。全球種の精度を上げることが目標」とさらなる成長を誓った。警戒が強まる26年シーズンだが、新しい家族も力になる。 (柳内 遼平)

 ◇佐藤 廉(さとう・れん)1998年(平10)12月28日生まれ、東京都出身の26歳。小学1年から「綾瀬ドラゴンズ」で野球を始め、修徳中では投手と一塁手。修徳(東京)では3年春から背番号3でベンチ入りし、同夏は背番号10。共栄大を経て21年入社の5年目。1メートル78、80キロ。左投げ左打ち。

≪受賞者喜びの声≫
 ▼王子・細川 若い投手が多かったのでコミュニケーションを大事にしたことで良い方向にいったと思います。

 ▼日本生命・木倉 社会人野球選手として目指してきた賞なので凄くうれしいです。

 ▼ヤマハ・土山 自分の力だけではなく、先輩、スタッフ、会社の方に支えていただいたおかげです。

 ▼JR東日本・高橋 自分が選んでいただけるなんて思っていなかったので、本当にうれしく思います。

 ▼ヤマハ・相羽 凄くうれしい。ベストナインなんて考えていなかった。

 ▼ヤマハ・矢幡 率直にうれしいです。自分では獲れると思っていなかったので、マネジャーから聞いたときは驚きました。

 ▼王子・柴崎 チームが勝つことが最大の目標。結果にこだわっていきたい。

 ▼日本生命・松本 獲れると思っていなかった。選ばれてうれしい気持ちでいっぱい。

 ▼Honda鈴鹿・畔上 目標にしていた賞。やるべきことをやった結果だと思います。

 ▼王子・樋口 めちゃくちゃうれしいです。自分の実力以上のものが出た1年だった。

 ▼日本新薬・浜田 びっくりしてます。何年もかけて取り組んできたことが成果に表れた。

 ▼Honda熊本・古寺 チームのみんながチャンスで回してくれたおかげです。

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