阪神・西純矢 待望の実戦に「楽しみ」11日の練習試合・中日戦で虎のロマン砲が「野手デビュー」

[ 2025年11月10日 05:15 ]

手のテーピングはバットを振り込んだ証!?トレーニングに励む阪神の西純(撮影・大森 寛明)
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 今秋から外野手に転向した阪神・西純矢投手(24)が、11日の練習試合・中日戦(春野)で「野手デビュー」を果たす。高知・安芸秋季キャンプの第2クール最終日の9日、和田豊ヘッドコーチ(63)が出場を明言した。右肘手術の影響で今季は試合出場がなく、待望の実戦を前に「楽しみ」と胸を躍らせた。 

 キャンプ折り返し地点の第2クール最終日は、早朝から降りしきった雨の影響で、終日安芸ドームでの練習となった。深緑の外野芝を駆け回れないうっぷんを晴らすかのように、西純は元気いっぱいバットを振り、打球を追い、声を出した。体のあちこちが筋肉痛で、手指には無数のマメとテーピング。人一倍の鍛練を積んできた24歳が、いよいよ待望の「実戦」の場に臨む。

 「(投手としての)リハビリも、今年は長くやった。今までずっと“試合に出ない”ということはなかったので、こんなに一年間、試合に出ないことは初めてだった。楽しみっちゃ、楽しみですね」

 不安も怖さもある。だがそれ以上に、期待や希望の方が大きいだろう。2月末に右肘を手術。以降、戦場を駆ける仲間を横目に延々とグラウンドを走り続けた日々を思えば「真剣勝負」こそ何よりも刺激的だ。野手デビューを果たす11日中日戦は、途中出場の予定。新任の和田ヘッドコーチは「(試合に)出る出る、もちろん」と明言。代打か守備からかは、流れによるとしながら「出ることは間違いない」と説明した。

 「へばりながら、体力を消耗しながらも、頑張ってますよね」
 野球人生を懸けた若虎のチャレンジに、藤川監督も納得の表情だ。中日戦から始まる第3クールには、もう一つ“目玉イベント”が控えている。同じく投手から野手に転向し「超人」の異名を取った糸井嘉男スペシャルアンバサダー(SA)が臨時コーチとして安芸を訪れる。“初陣”で出た課題や収穫などをレジェンドに共有し、のちの練習で生かせる金言を授かりたい。最終クールの16日にも練習試合・中日戦(安芸)を予定。「慣れ」に重きを置いた前半から、オフの強化ポイントをあぶり出す後半へ。再生を期す若武者に休息の時はない。

 「(第1クールから)変わらず、いい感じでキャンプを送れている。この流れのまま、変にケガすることなくいけたらいいですね」

 連日披露する強烈なライナーに鮮やかな放物線。目を奪われる強肩とダイナミックな走塁。温暖な南国で「野手・西純」が芽吹いている。「デビュー戦」で得る栄養が、一層の成長を促す。 (八木 勇磨)

 ≪高校時代通算25本塁打≫西純はかねて非凡な打撃センスを披露してきた。創志学園(岡山)では高校通算25本塁打。高3時に出場したU18W杯では投手だけでなくDH、右翼、左翼でもプレーして打率・500(12打数6安打)、2本塁打、9打点をマークした。プロ初完投勝利を挙げた22年の5月18日ヤクルト戦では、高橋から初アーチも記録。プロ通算打率・224(49打数11安打)は、打撃練習を本格的には行わない投手としては非凡だ。

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