阪神・佐藤輝明 33号2ランで田淵、掛布超え球団初の入団5年目で3度80打点到達 

[ 2025年8月29日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神4―5DeNA ( 2025年8月28日    横浜 )

<D・神>初回、2ランを放った佐藤輝(撮影・島崎 忠彦)
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 阪神・佐藤輝明内野手(26)が28日、DeNA戦(横浜)の初回2死二塁から33号2ランを放った。既に勝ち越しを決めている夏の長期ロードを豪快な一発で締めくくった。この2打点で今季81打点に到達。22、23年を含め、入団5年目以内に3度目のシーズン80打点は、2度の田淵幸一(本紙評論家)、掛布雅之を超え、球団初の偉業となった。チームは4―5で惜敗。連勝は引き分けを挟み4で止まったが、リーグ2位・巨人も広島に敗れ、優勝マジックは1つ減って11となった。

 佐藤輝のバットが、またしても猛虎史を掘り起こした。両リーグトップの79打点で臨んだ長期ロード最終戦。初回2死二塁の先制機に、今季初先発の森唯が投じたツーシームを攻略。打った瞬間にスタンドインを確信させる鋭い弾丸を、右中間席へ突き刺した。後ろを追う後輩の森下に15本差をつけ、こちらも両リーグの先頭をひた走る33号2ランだ。

 「良かったんじゃないですか。初回に先制できればチームも勢いづきますし、いい仕事ができたと思います」

 このアーチで2打点を上積みし、シーズン81打点に到達した。22、23年に続く3度目の80打点。入団5年目以内に3度の「80」を刻むのは、球団史上、佐藤輝が初めてだ。田淵幸一と掛布雅之が記録した2度が過去最多。当時は甲子園の外野フェンス前に「ラッキーゾーン」が設置され、打者有利の環境。広大なフィールドを吹き抜く「浜風」にあらがい続ける令和の主砲が叩き出した「3度」は、大いなる偉業――。レジェンド2人は「ミスタータイガース」の看板を背負った。後継を託される背番号8が、また一つ、偉大な記録を軽やかに超えた。

 長期ロードは1日ヤクルト戦から始まった。同戦で勝利し、優勝マジック36が再点灯。以降の22試合を14勝7敗1分けで駆け抜け、カウントダウンは11まで減った。優勝決定の最短は9月4日中日戦(バンテリンドーム)となるが、相手にも意地がある。そうなれば、同5日からの広島3連戦、もしくは9日からのDeNA3連戦が現実的。舞台は甲子園。2年前の「9・14」を超える球団史上最速優勝を見据え、29日、1カ月ぶりに聖地へ戻り、宿敵・巨人を迎え撃つ。

 「もちろん、(優勝マジックを減らせる)チャンスなので。いつも通り、いい仕事ができればいいかな」

 栄光のゴールへ最終コーナーを回った。15ゲーム差をつけて臨む「伝統の一戦」。宿敵との3連戦は今季最後。圧倒的優位は揺るぎなくとも、頭には3連勝しかない。再びシーズン40発ペースへと乗せた猛虎の主砲が、完膚なきまでに阿部巨人をたたきのめす。(八木 勇磨)

【夏の長期ロード14勝7敗1分け】
 ○…阪神は夏の長期ロードを14勝7敗1分けの勝率・667で終了。期間中の貯金7は、ロードの8月終了が定着した56年以降では68年(15勝2敗)と23年(18勝5敗)の貯金13に次ぐ2番目の成績となった。

 ○…この日の敗戦で8月16日の巨人戦から続いていたビジター球場での連勝が1分けを挟む6でストップ。DeNA戦の連勝7と、横浜スタジアムでの連勝5も止まった。

 ○…2位の巨人が敗れたため、優勝マジックは1つ減って「M11」(対象チームは巨人とDeNA)。優勝決定は最短で9月4日になった。

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