【甲子園】左手にハンデ持つ県岐阜商・横山温大「プロに行けるような選手に」 聖地での完全燃焼に悔いなし

[ 2025年8月21日 11:07 ]

第107回全国高校野球選手権大会第14日目 準決勝   県岐阜商2―4日大三 ( 2025年8月21日    甲子園 )

<県岐阜商・日大三> 敗戦に肩を落とす県岐阜商・横山(左)と柴田(撮影・大森 寛明)
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 県岐阜商(岐阜)の横山温大(はると=3年)が全力プレーでチームを鼓舞した。試合は延長タイブレークの末に敗れたが、完全燃焼した男の目に涙はなかった。「悔いはありません。甲子園は最高の場所でした。最高の景色でした」とさわやかな表情で戦いを振り返った。

 試合を振り出しに戻す貴重な一打を放った。0―1の2回無死一、三塁、膝元へのスライダーをすくい上げ、右翼へ高々と飛球を打ち上げた。三走が生還し同点。今大会3打点目の同点犠飛となった。

 左手指が先天的にないハンデを持つが、大会を通じてそれを全く感じさせない活躍を見せた。19日の準々決勝・横浜(神奈川)戦では初回に、抜けていれば先制点となった可能性の高い右翼への安打性のライナーを好捕。この日は安打こそ出なかったが、1回戦から準々決勝まで4試合連続安打。「自分みたいな選手でも甲子園に立てると示すことはできたと思います」。19打数5安打3打点でチームの躍進に貢献した。

 今後については「今後は大学に進学したい」と話した。将来的には大きな夢も胸の内にある。「どこまでいけるか分からないけれど、プロに行けるような選手になりたいと思います」と言葉をかみしめる。高い身体能力、そしてそれを生かすための想像を絶する努力で不可能を可能にしてきた。夢に向かって、これからも全力を尽くしていく構えだ。

 前日20日の練習では「こういうハンデがあっても、大きな舞台でやれるんだぞっていうところをまだまだ示していきたい。自分と同じ境遇の子たちに勇気や希望を持ってもらえるプレーを次でもどんどんしていきたい」と意気込みを示していた。言葉通りの全力プレーをこの日も聖地で見せつけた。「胸を張って家に帰りたいです」。少しの休息を挟み、横山の新たな戦いは始まる。

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