【高校野球】八女学院が創部5年目で初めて8強 エース左腕・石飛太基が快投

[ 2025年7月21日 06:00 ]

第107回全国高校野球選手権福岡大会5回戦   八女学院4―0九産大九州 ( 2025年7月20日    久留米 )

<八女学院・九産大九州>力投した八女学院のエース・石飛
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 福岡大会は5回戦4試合が行われ、ベスト8が出そろった。八女学院は九産大九州に4―0で勝利し、創部5年目で初のベスト8進出。先発したエース左腕・石飛太基投手(3年)が左足をつるアクシデントに見舞われながら熱投。9回途中まで141球を投げて3安打無失点、8三振を奪う力投で勝利に貢献した。ほか、東筑紫学園などが準々決勝への進出を決めた。

 スタンドから送られた割れんばかりの拍手が熱投を物語った。9回2死一、二塁。8番打者に投じた球がボールになったところで交代を伝えられ、八女学院の石飛は思わず苦笑いした。完封を目前で逃したが、2番手の平井聖悟(3年)がわずか3球で抑えて初の8強進出。石飛は「最後まで投げられずに悔しかったけど、スライダーを軸に振らせていけた」と141球の熱投に納得の表情だった。

 初回から直球と変化球のコンビネーションが光った。6回無死一塁、7回1死一、二塁はいずれも内野ゴロで併殺に打ち取るなど要所を締める。だが、8回途中に左足がつるアクシデント。ベンチでの治療後に再びマウンドへ戻った。「自分が最後まで投げきることでチームの士気も上がると思った」。エースの意地を見せた。

 創部5年目での快進撃。県内の監督で最年長74歳、末次敬典監督のもとで強化を図ってきた。西日本短大付でコーチを務め、日本ハムの新庄剛志監督を指導。熊本・城北では監督としてソフトバンクの牧原大の成長を見てきた。豊富な人脈を生かして今春選抜優勝の横浜や山梨学院、鹿児島実など甲子園常連校に練習試合で胸を借りて強化に励んだ。石飛は「(常連校は)もらったチャンスを確実に1点につなげる」と刺激を受けた。6月には横浜を6回1失点に抑えて自信もつけた。ハード面も充実し、昨年つくられたブルペンは最大6人が並んで投球練習ができる。

 学校は茶の産地として知られる八女市にあり、今夏は同市から西日本短大付、福島に続いて3校目の8強進出になった。石飛は「ほかの2校には負けたくない」と話し、西日本短大付の西村慎太郎監督も指導した末次監督は「西短効果だよ」と笑みを浮かべた。

 石飛の帽子のつばには「未完成」という文字が記されている。人気バンド「ONE OK ROCK」の「未完成交響曲」から取った。「決勝まで行けば未を消して完成と書こうかな」。目標は現実味を帯びてきている。 (杉浦 友樹)

 ▽八女学院 福岡県八女市にある、1923年に開校した私立の中高一貫校。92年から現校名に変更。普通科のみで医科系、スーパー選抜、選抜、特別進学のコースに分かれる。建学の精神は「役に立つ人物になれ」。校訓は「自律・叡智・調和」。野球以外のスポーツはバレーボール、バスケットボールなどが盛ん。

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