阪神ルーキー・工藤泰成 自己最速更新161キロ 球場どよめく「マッスルストレート」

[ 2025年7月21日 05:15 ]

レクザム フレッシュオールスターゲーム2025   ウエスタン・リーグ選抜1―3イースタン・リーグ選抜 ( 2025年7月20日    丸亀 )

<フレッシュオールスターゲーム2025 全ウ・全イ>全ウ8番手・工藤(撮影・岸 良祐)
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 フレッシュオールスターゲームが20日、香川県丸亀市で行われ、イースタン・リーグ選抜が3―1でウエスタン・リーグ選抜を下した。阪神勢では8回に登板した育成ドラフト入団のルーキー・工藤泰成投手(23)が、自己最速を2キロ更新する161キロをマークするなど1回を1安打無失点、3奪三振で沸かせた。最優秀選手賞は先制2ランのオイシックス・知念大成外野手(25)が獲得した。

 電光掲示板の「161」の数字に、丸亀のファンがどよめいた。8回1死一、三塁。工藤がモンテルへの6球目、外角への161キロ直球で空振り三振に斬った。強烈なインパクトを残した投球を、晴れやかな表情で振り返った。

 「周りの選手から“160、いけるぞ”と言われていたので。出たらいいな、という気持ちでした」

 昨秋の育成ドラフト1位で入団し、開幕前に支配下に昇格した右腕。これまでの最速は159キロだったが、この日は160キロ4球を含め、5度も大台に乗せた。四国・徳島時代に何度も登板した、レクザムボールパーク丸亀のマウンド。「まだまだ見つめ直す部分はあるけど、球速という意味では伸びたかな」と慣れ親しんだ舞台で成長を実感した。

 自ら「マッスルストレート」と名付ける強烈な直球。独立リーグ時代から筋力トレーニングに没頭し、球速を伸ばしてきた。阪神入団に際し、徳島で引っ越し作業を終え、実家の秋田まで父・一範さんの車で帰省した時でさえ、新潟で途中下車してトレーニング施設に向かった。「その日、その日でやることがある。やらないと気が済まないので」。プロ入り後はより整った環境でパフォーマンスに直結する筋トレ法を学び、平均球速が3キロアップ。8656人の観客を魅了した。

 23年には桐敷が、フレッシュ球宴での活躍をきっかけに後半戦で1軍に昇格し、優勝に大きく貢献。6月5日に出場選手登録を抹消されてから2軍調整が続く工藤も、球団2年ぶりの歓喜の輪に加わる姿を思い描く。「球速だけじゃなく、内容を追い求めて、また甲子園で投げたい」と力強く誓った。 (松本 航亮)

 ○…8回に登板の工藤(神)がモンテル(西)の打席で自己最速の球速161キロを計測。4月2日、1軍のDeNA戦で初計測した159キロを上回った。阪神1軍公式戦の球団最速はスアレスが21年に初計測の163キロ。日本選手では藤浪(現DeNA)が20年に初計測の162キロ。

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