楽天・滝中 6年目でプロ初完投&初完封 石井投手コーチとの男の約束果たした

[ 2025年7月13日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天7―0ソフトバンク ( 2025年7月12日    楽天モバイル )

<楽・ソ>ヒーローインタビューを終え、笑顔でガッツポーズする滝中(左)と黒川(撮影・木村 揚輔)
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 親心が6年目30歳のプロ初完投初完封を後押しした。楽天・滝中は8回まで96球を投じていた。この日の仙台は気温22度。夏場では比較的涼しい方だが「結構体はキツかった」。ベンチに戻ると、石井投手コーチから「こんな機会ないぞ。やってみろ」と背中を押され、9回へ向かった。

 「今年中に投げ切りたいよな」――。キャンプで石井コーチと交わした約束だった。チームに最高のお手本がいる。10歳上のチーム最年長40歳の岸だ。昨年、2軍調整が重なる時期があった。「岸さんが真夏の戸田とかで完投していたら、次の日に投げる僕が代わりますとはいえない」。完投で投げ抜く姿に先発としての矜持(きょうじ)を感じていた。

 9回2死一塁。巧打者の柳町から内角高めへの141キロ直球で見逃し三振を奪い、ガッツポーズを見せ「最後は何でもよかった。結果として最高でした」。23年5月14日の西武戦で9回1死まで無安打の快投を演じたが、最後はマウンドを譲り、完投も逃していた。「ホッとしたし、うれしかった」と笑った。

 エースの早川が不振で2軍調整中。ハワードも上半身の張りで9日の先発を回避するなど、台所事情は苦しかった。連勝に導き、「初球を見た時に、今日はやってくれる感じがあった」と三木監督。2年目の21年に10勝を挙げたが、その後は昨季の4勝が最多にとどまる。今季は81試合目でチームトップの岸、ハワードに並ぶ4勝目となった。「6年間で勝ち星が全部偶数なんです。止まらないように5、6ってつなげたい」。力投がさらなる飛躍を予感させた。(花里 雄太)

 ≪昨年岸以来で球団9人目≫楽天投手の無四死球完封は昨年7月13日西武戦の岸以来で、滝中は9人目(20度目)。そのうちソフトバンク戦での達成は田中将が10年8月22日、11年9月24日、12年10月2日と3度記録して以来13年ぶり2人目だ。また、チームでプロ初完封を無四死球で飾ったのは16年3月30日ロッテ戦の美馬以来5人目。

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