日本ハム・新庄監督がつくりあげた外野陣にも見劣らない阪神「森下-近本-佐藤輝」

[ 2025年6月6日 08:00 ]

交流戦   阪神7―1日本ハム ( 2025年6月5日    エスコンF )

<日・神>両手を膝に置いて構える近本(撮影・大森 寛明)
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 【畑野理之の談々畑】阪神の外野手3人をまじまじと見た。投手が投球動作に入った時、どんな動きをして、どんな構えをするのか。投手が足を上げたあたりで左翼の森下翔太は一瞬だけ腰をかがめてスッと構える。中堅の近本光司は両手をそれぞれの膝に置いて少し制止する。右翼の佐藤輝明は自然に立ったまま体を揺らしている。

 なぜ注目したかというと4年前の春を思い出したからだ。新庄剛志氏が21年2月12日、テレビ番組の企画で阪神の沖縄・宜野座キャンプを訪問。当時はトライアウトを受けたもののオファーがなく、現役復帰を断念した頃だった。ちなみに8カ月後の10月29日に日本ハムから監督要請が発表されている。

 スタンドにいた亀山つとむ氏(本紙評論家)の姿を見つけた新庄氏が隣に座るや、「なんで手を膝につくのかなあ。あれでは一歩目が出遅れるでしょう。ねえ、亀山さん!」――。現役時代に計10度もゴールデングラブ賞を獲った名手の第一声がそれだった。

 守備範囲の広さを目の当たりにしてきた亀山氏も、うなずいていた。「亀・新コンビ」で右中間にヒットゾーンをつくらせなかった自負と、外野守備への自信からの発言。でも、だからといって阪神選手の動きや構えが決して正しくないというわけではない。あくまでも新庄氏の考えだ。

 この日の日本ハムの外野手3人と比較した。新庄流だなと思ったのが、まず中堅の五十幡亮汰だ。ダッシュするような構えから投球と同時に足を開き、左右どちらにもスタートできる動きだった。右翼の万波中正は腰もほとんど曲げずにやわらかく立ったまま。ただ両選手とも足は止まらず、ずっと小刻みに動かしている。必ずどちらかに一歩スタートを切っているのは、おそらく捕手の構えや打者のスイングなどから打球方向を予測しているのだろう。

 阪神の筒井壮外野守備走塁コーチは、「うちは自由で、一歩目がスッと動けるように、自分のやりやすいように任せています」と説明。三者三様でいいのだと言った。

 正解の『型』はないのだろう。ただ、今年の森下―近本―佐藤輝の扇は決して小さくない。新庄監督が4年間でつくり上げた日本ハムの外野陣にも、全然、見劣りしていないと思う。

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