アガシ、グラフ夫妻の長男がドイツ代表としてWBC予選で登板へ 両親も観客席で応援予定

[ 2025年3月3日 12:00 ]

南カリフォルニア大時代のジェイデン・アガシ(AP)
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 テニス界のレジェンド、アンドレ・アガシ氏(55)とシュテフィ・グラフさん(54)の長男ジェイデン・アガシ(23)が、アリゾナ州ツーソンで開催中のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)予選にドイツ代表の投手として参加。リリーフで投げる予定で、最速90マイル台中盤の速球を披露するとAP通信が2日、報じた。

 ドイツではここ数十年で野球人気が高まっているものの、WBC予選に向けて代表チームの戦力を強化する必要があった。そんな中、監督のジェンドリック・スピアー氏はSNSでアガシを見つけ、彼がドイツとつながりを持つことを知った。「彼を見つけたのは優れた野球選手だったから。大学野球の経験があり、ドイツの国籍を持っていることを知りました。本当にうまくいきましたし、彼は素晴らしい選手です」と同監督は話した。

 ラスベガスで育ったアガシは、ドイツと米国の二重国籍を持ち、少しだけドイツ語も話す。アガシは両親からテニスや野球、その他のスポーツを強制されることはなかった。彼ら自身、子ども時代から青春時代までをテニスひとすじで過ごしてきたため、息子には同じ道を歩ませたくなかったからだ。そのため、アガシは比較的普通の子ども時代を過ごし、自然と野球に引き寄せられていった。

 身長6フィート3インチ(約1メートル91)で細身のアガシは、野球キャリアの中でいくつもの試練を乗り越えてきた。2019年、高校3年生のシーズン初戦でトミー・ジョン手術を受けることになり、その年のシーズンを全休。さらに20年は、チームがわずか数試合を消化した時点で、新型コロナウイルスの影響によりシーズンが打ち切られた。

 「結果的には、不幸中の幸いだったかもしれません。トミー・ジョン手術から約2年かけてしっかりリハビリする時間ができたおかげで、強い状態で復帰し、USC(南カリフォルニア大学)で大学野球のキャリアをスタートできました」とアガシ。USCでの3年間は浮き沈みのあるものだった。2年目は3勝2敗、防御率4.34と安定した成績を残したが、3年目は防御率9.70と大きく後退した。しかし昨夏、MLBのドラフトリーグで好成績を収め、27回1/3を投げて防御率2.96、28奪三振を記録した。

 今後はMLB球団との契約を目指している。「自分に合うものを見つけることができたのは大きかった。計画に沿って、毎日1%ずつ成長していくことを大事にしています」。両親は野球でのキャリアを全力で応援してくれている。ドイツが12-2で大勝した2日の中国戦では出番がなかったが、母の母国の代表として「チーム・ドイツ」のユニフォームを着てマウンドに上がるとき、両親は観客席で見守ってくれる予定だ。

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